後払い決済大手クラーナ、7〜9月にも米上場か 米報道 – 日本経済新聞
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR27EIX0X20C24A2000000/
保存日: 2024/02/29 8:15

米上場の計画が報じられたスウェーデンのクラーナ

【フランクフルト=大西康平】米ブルームバーグ通信は27日、スウェーデンのフィンテックで後払い決済大手のクラーナが米国での新規株式公開(IPO)の計画を進めていると報じた。IPOは早ければ2024年の7〜9月となり、上場時の企業価値は200億ドル(約3兆円)程度で検討されているという。
クラーナは「BNPL(バイ・ナウ・ペイ・レイター)」と呼ばれる後払い決済サービスを手がける。同社によると、世界45カ国で1億5000万人が利用している。クレジットカードがなくても買い物ができる手段として、若年層を中心とした支持を集めて成長してきた。
クラーナにはソフトバンクグループのビジョン・ファンドが21年に出資し、企業価値は一時456億ドルまで膨らんでいた。欧州でも有数のユニコーン(企業価値が10億ドル以上の未上場企業)として期待がかかっていた。
ただ世界的な金融引き締めによるコスト増や投資マネーの流入減などから、22年に企業価値は67億ドルまで下落した。想定される株価が出資時を下回る投資家もいるとみられ、IPOの早期実現には不透明な面もある。