「EV談義、きれい事やめよう」レアメタル研究第一人者 – 日本経済新聞
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC308CU0Q3A131C2000000/
保存日: 2024/02/01 7:58
電気自動車(EV)に使う希少金属(レアメタル)の需要が拡大している。二酸化炭素(CO2)を排出しないEVの普及は脱炭素社会で歓迎されるが、レアメタルの採掘や精錬には有害物質の排出が伴う。レアメタルに詳しい東京大の岡部徹教授(東京大生産技術研究所所長)は「EVがもたらす環境破壊への議論が少ない」と指摘する。
岡部徹所長はEV開発に伴う環境リスクは「議論すべきだ」と指摘する
おかべ・とおる 1993年(平成5年)に京都大大学院工学研究科博士課程を修了し、2001年に東京大生産技術研究所助教授。09年に同研究所教授となり、19年から21年まで東大副学長を兼任した。21年から現職。02年から「レアメタル研究会」も主宰する日本におけるレアメタル研究の第一人者。…
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• 分析・考察EV推し一辺倒の世界の「不都合な真実」に直球を投じる、記事ですね。 環境負荷でのライフサイクルアセスメント(製造から廃棄まで評価)の重要性は、ずっと指摘されています。そもそもEVだって走行には電力を使う訳で、その全体での環境負荷が下がってはじめて意味があるのに、EVの販売シェアが上がるだけで何かしたポーズをとる。まさにグリーンウォッシュです。 環境負荷を抑える方策についての岡部教授の次の回答は、「数十年先に夢の技術が本当に普及するまでは、かしこい自動車利用の抑制、公共交通などへのモーダルシフトしかない」であるはずです。人生の豊かさを維持できる産業構造・社会構造へ、ということではないでしょうか。
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