円相場、33年ぶり安値更新も ドル買い誘う「年利5%」の取引 – 日本経済新聞
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB102YT0Q3A111C2000000/
保存日: 2023/11/13 7:43
円相場が再び1ドル=151円台まで下落した。一部の市場参加者は33年ぶりの安値更新も視野に入れる。米利上げ終結観測で円高が進むとの見方もあったが、米金利との連動性が薄れる形で円安が進む。ドルで運用する円キャリー取引が勢いを取り戻しているからだ。「年利5%」の魅力が多様なプレーヤーをひき付ける。
今後数カ月は円安が一段と進み、155円を目指す――。米金融大手ゴールドマン・サックスは10日公表した2…
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• ひとこと解説円キャリー取引を背景とする円売りが足元でより顕著なのがユーロ/円相場。10日の米国市場では一時161.94円までユーロ高円安が進んだ。ユーロ圏の中央銀行であるECB(欧州中央銀行)は「物価安定」を唯一の責務としており、景気後退を覚悟の上で過度のインフレ心理をつぶしにいく可能性が意識される。10日にはラガルドECB総裁が、政策金利を十分長い期間高止まりさせると発言。具体的に「数四半期」と述べたことが注目された。文字通り受け取れば、ECBの利下げへの転換は24年後半以降になる。また、ドル/円と異なり、ユーロ/円では介入警戒感が小さい。日銀がマイナス金利を解除しても、金利上昇幅は0.1%にすぎない。
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