オリエンタルランド、加賀見氏がCEO退任 議長専念 – 日本経済新聞
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1980W0Z10C23A5000000/
保存日: 2023/10/18 8:03
2023年5月19日 17:25
東京ディズニーリゾートの開園40周年記念セレモニーであいさつするオリエンタルランドの加賀見会長(4月、千葉県浦安市)
東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランド(OLC)は19日、加賀見俊夫会長兼最高経営責任者(CEO、87)が6月29日付で会長兼CEOから退くと発表した。加賀見氏は05年から会長兼CEOを務めていた。代表権は持ち続け、取締役会議長にはとどまる。4月にTDRが40周年を迎えたのを機に、新たな経営体制に移行する。
後任の会長兼CEOには高野由美子取締役副社長執行役員(66)が就く。高野氏は新たに代表権を持つ。加賀見氏は19日、「『新しい時代』に向けた新たな経営体制に移管することにした」とのコメントを発表した。加賀見氏が担ってきた経営や執行に関わる業務は高野氏と吉田謙次社長兼最高執行責任者(COO)が引き継ぐ。
一方で、OLCは取締役会議長の役割について「単なる議事進行役ではなく、取締役会で十分な議論を促進し、重要な意思決定を導くこと」と説明する。加賀見氏も引き続き経営に深く携わる見通しだ。
加賀見氏は京成電鉄社員時代の1960年、同社や三井不動産などが出資したOLCに出向。OLCを黎明(れいめい)期から支え、95年に5代目社長に就任し、2001年には東京ディズニーシー(TDS)を開業した。
05年に会長兼CEOとなった後も引き続き経営を指揮し、11年の東日本大震災での対応などにあたった。
新CEOに就任する高野氏は1980年にOLC入社。2003年に取締役に就任した。同年、舞浜周辺のホテル事業を手掛ける子会社の舞浜リゾートホテルズ(現・ミリアルリゾートホテルズ、千葉県浦安市)副社長に就き、現在も会長を務めるなどホテル事業を成長させてきた。OLCでは現在、TDSに24年開業予定の新エリア「ファンタジースプリングス」を推進する部署の本部長も務めている。