ステーブルコイン、サトシ・ナカモトが夢見た世界担うか – 日本経済新聞
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1428L0U3A810C2000000/
保存日: 2023/09/07 7:59

「デジタル通貨に移行するには米ドルのような法定通貨と簡単に接続できる安定した手段が必要だ」。米決済大手ペイパル・ホールディングス(HD)のダン・シュルマン最高経営責任者(CEO)は8月、独自のステーブルコイン「ペイパルUSD」を発行することを明らかにし、こう強調した。
ステーブルコインは、米ドルなど裏付けとなる資産を担保に発行し、価格が大きく変動しないようにブロックチェーン(分散型台帳)上で設計…
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• ひとこと解説民間企業が運用するステーブルコインにはいくつかの課題があります。1つは裏付け資産の透明性。発行額に100%の裏付け資産を求めるとすれば、ステーブルコインを運営する企業は集めた資金を高リスクの投資に回すことができず、ステーブルコインの運営から利益を得にくくなります。 もう1つは、ステーブルコインの強みとされる海外送金におけるマネーロンダリング規制です。海外送金の手数料が高額になるのは、swift経由であることに加え、送金元・送金先の身許を明らかにするなどマネーロンダリングの防止に手間がかかるためでもあります。ステーブルコインにも銀行口座同様の規制がかかれば手数料も高止まりしそうです。

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