フィリピンのマルコス大統領、台湾有事なら「我々も巻き込まれる」
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM033U70T00C23A2000000/
保存日: 2023/02/13 7:39

2023年2月12日 18:00 [有料会員限定]

フィリピンのマルコス大統領は12日、東京都内で日本経済新聞の単独インタビューに応じ、台湾海峡での有事の際に「フィリピンが巻き込まれないシナリオは考えにくい」と述べた。明言は避けたが、台湾防衛を表明している米国にフィリピン軍基地の使用を認める可能性を示唆した。
台湾有事を巡ってマルコス氏は「そのような紛争が起こらないことを祈る」とした一方で、「我々は最前線にいると感じている」と語った。首都マニラが…
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• ひとこと解説米国にとってフィリピンの重要性は何と言ってもその戦略的立地にあります。すぐ西隣に広がる南シナ海は、日本からはざっと1600~3200㎞、韓国からは2600㎞、グアムは3200㎞、豪ダーウィンは3700㎞離れており、迅速な作戦行動にはフィリピンの協力が不可欠です。350㎞と目と鼻の先の台湾も同じ事情です。南シナ海や台湾海峡での有事を想定したとき、文字通りの最前線といえます。フィリピン自身も、中国と領有権を争う南シナ海は言うまでもなく、台湾有事でも避難民の殺到を心配しています。米国や日本とは、「民主主義」といった観念だけでなく、実利を共有する国といえます。

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