桐谷さんが選ぶ「2月・3月権利のお薦め優待株10」
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0798W0X00C23A2000000/
保存日: 2023/02/10 8:14
株主優待を取得できる権利を得られる銘柄数が、1年で最も多い「2月・3月権利銘柄」。この中から、桐谷さんにお薦めの優待銘柄10を聞いた。
どうも、桐谷です。私の投資手法はシンプルに「株価が安い優待株を買う」です。2月・3月権利銘柄から、この視点で選んだお薦め株を紹介します。
2月権利銘柄から、アパレルのバロックジャパンリミテッド。2016年の上場時、公募価格は2000円でした。それが今は800円台。かなり株価が安くなりました。配当利回りだけで4%台あり、100株保有で年4000円分のクーポンがもらえ、総合利回りは9%台です。
2月権利銘柄のもう一つは、アレンザホールディングスです。福島県に本社があり、ホームセンターやペットショップを展開する会社です。優待は100株保有でJCBギフトカード1000円分。こちらは20年に1900円台の高値を付けています。その後、なぜか株価は下落。総合利回りは5%近くあります。
金券類優待に割引券まで
次からは3月権利銘柄です。まずは塾の進学会ホールディングス。こちらは100株保有でQUOカード1000円分。さらに希望者には自社施設で使える500円割引券6枚が追加されます。投資額3万円程度でQUOカードに割引券ももらえて、めちゃくちゃいい優待です。
2番目はコンタクトレンズのシード。配当利回りだけで2%超。優待は1年以上保有の条件付きですがコンタクト優待券やカタログなどから選択。カタログは100株保有で1000円相当ですが、3年以上保有で3000円相当になります。
飲食の海帆はコロナで休止した優待を再開。しかも優待で利用できる店舗の種類が増えました。優待は100株保有で食事券2000円分。優待だけで利回り6%超です。
家電販売のケーズホールディング。こちらもいい優待の上に安値圏にある銘柄。100株保有で1000円券が年2枚です。総合利回り5%台ですが、1年以上持てば1000円券の枚数が2倍になります。
通信教育のベネッセホールディングスは選べる優待。選択肢に2000円相当のカタログギフトがあり、これを選べばカタログ掲載のいろんな品物がもらえます。
優待改悪でもお薦め
ひろぎんホールディングスは100株保有でカタログギフトから500円分ギフトカードに優待を改悪しましたが、一緒にもらえる「ひろしま美術館」招待券がいい。企画展により入場料が高くなる場合でも、株主なら無料で入れます。入場料を金額換算すると意外と高利回りです。
次が自動車部品のダイキョーニシカワ。配当だけで5%台あり、優待はQUOカード500円分。金券優待で総合利回り6%超です。
自動車部品のTPR。配当利回りだけで5%近くあり、優待は100株保有でおこめ券3枚。17年に4000円台だった株価が下落して総合利回りが上昇。私好みの銘柄です。
桐谷広人(きりたに・ひろと)
73歳。元プロ棋士(七段)。1984年の失恋をきっかけに株式投資を始める。現在1000以上の優待銘柄を保有し、その優待品で日々の生活をほぼ賄っている。癒される人柄も人気の理由。
(佐藤由紀子)
[日経マネー2023年3月号の記事を再構成]
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