日銀支配の終幕は突然に 国債、たまる需給のひずみ
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB01B230R00C22A9000000/
保存日: 2022/09/05 8:21
世界が長期金利上昇に直面する中、日本だけ別の世界にいるかのようだ。日銀が国債相場を「支配」し、金利が適正水準より低く抑えられている。ひずみは大きくなっており、市場ではその終幕は突然訪れるとの見方が強まっている。
「『運用部ショック』について教えてくれませんか」。ある外資系証券のトレーダーには最近、投資家からの問い合わせが増えている。運用部ショックは、1998年から99年にかけて起きた金利の急騰劇…
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• ひとこと解説当然の結末。経済がグローバル化しているのに、金融政策について日本だけ独自の領域に留まるのは短期的にはありえるが、歪みが必ず大きくなり、市場から見放される。官邸は物価高対策を取りまとめているというのに、日銀はゼロ金利を続ける。ゼロ金利を支持する経済学者は物価高と円安がゼロ金利のせいではないと主張。そこは経済学の限界性である。後付けでいかようにもいえるが、この段階で重要なのは金融政策のフレキシビリティを確保すること。なぜ自分の手足を縛るのか、正直に理解できない。
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