ファウチ氏、現政権で退任 米コロナ対策の顔(写真=ロイター)
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1901M0Z10C22A7000000/
保存日: 2022/07/19 8:00
ファウチ氏は長年、米国の感染症対策を率いてきた=ロイター
【ワシントン=共同】バイデン米政権(民主党)の医療顧問トップ、ファウチ国立アレルギー感染症研究所長(81)は18日公開の政治サイト、ポリティコのインタビューで、バイデン大統領の現在の任期である2025年1月までに退任する意向を表明した。ファウチ氏は新型コロナウイルス対策の顔として、共和党のトランプ前政権時代から政策立案を支えてきた。
退任の具体的な時期は示さなかったが「新型コロナがなくなったら辞めると言えば、私は105歳になってしまう」と述べ、人類は当面新型コロナと共存せざるを得ないとの認識を示した。
ファウチ氏は新型コロナを軽視したトランプ前大統領や共和党の一部議員と対立が続いてきた。今年11月の中間選挙で共和党優勢の議会構成になる可能性があり、ファウチ氏は議会対応が困難さを増すことを認めつつも退任の判断で「考慮に入れていない」と語り、政治面の影響を否定した。