ロシア産ガス禁輸、調整急ぐ欧州「日本外し」の現実味
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR0606D0W2A700C2000000/
保存日: 2022/07/08 8:14
欧州連合(EU)、主要7カ国(G7)、北大西洋条約機構(NATO)と続いた6月下旬の3つの首脳会議で、焦点のロシア産ガスの輸入禁止は見送られた。だが「実現するはずがない」とみるのは早計だ。欧州では水面下で「脱ロシア」の準備が進む。日本がロシア産ガスにこだわり続ければ「抵抗勢力」とみなされ、議論から取り残される恐れがある。
広がる禁輸容認論
ガス禁輸に踏み込むべきか。首脳会議の直前、英首相官邸関…
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• 分析・考察ロシアから天然ガスを武器とする揺さぶりをかけられるEUの苦境を先例として、日本で、経済安全保障を含めた国家安全保障体制全体の見直しが加速することを強く願うようになった。 いったん対立関係になれば、相手方は、最も効果的なタイミングで、脆弱なポイントを攻撃して、行動を変えさせようとする。 日本は、防衛だけでなく、エネルギー、食料自給率、財政事情などの面でも欧州主要国より脆弱だ。欧州のように価値を共有する単一市場での相互融通もできない。 ウクライナ侵攻から「力による現状変更は経済的な利益に見合わないことが立証され、リスクは低下した」といった安易な結論を引き出し、脆弱さを放置すべきではない。
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