世界の株式調達、19年ぶり低水準 1~6月に米企業8割減
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB229KE0S2A620C2000000/
保存日: 2022/06/29 7:40
2022年6月29日 0:00 [有料会員限定]
企業による株式市場での資金調達が急減速している。2022年初から6月前半までの調達額は世界で計約2000億ドル(約27兆円)となり、同期間としては19年ぶりの低水準となる。米国企業の減少が大きく調達額で初めて中国を下回る。金融引き締めやウクライナ危機で世界の株式相場が大きく下落し、投資家がリスク回避の姿勢を強めるなか、企業が株式で資金を調達するメリットが薄まっているためだ。
金融情報会社リフィニ…
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• ひとこと解説増資やIPO等の株式調達の状況は、株式市場と景気のバロメーターとも言われています。資金の出し手である投資家側で見ると、景気や株式市場への見通しが楽観的で資金も潤沢な状況においては、増資やIPOに積極的に応じることになります。一方、同見通しが厳しいものとなり投資スタンスが保守的になると株式調達は減少します。これを資金の取り手である企業側で見ると、景気の見通しが楽観的であると設備投資等への意欲が旺盛となり、株式調達のニーズも増大する一方、同見通しが厳しい状況では反対の事業及び資金ポジションとなります。現在の低水準な株式調達の状況は、投資家側に加え企業側の要因も加わってきていることが要注意点です。
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