米国株、ダウ続落し622ドル安 今年最大の下げ ウクライナ情勢の緊迫で
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZASB7IAA05_Y2A210C2000000/
保存日: 2022/02/18 8:08
【NQNニューヨーク=川上純平】17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比622ドル24セント(1.8%)安の3万4312ドル03セントで終えた。下落額、下落率とも今年最大。バイデン米大統領が17日、記者団にロシアがウクライナに侵攻する可能性が「非常に高い」と述べた。ロシアと欧米の対立が激化するとの見方が強まり、リスク回避の売りが出た。
ハイテク株から景気敏感株まで幅広い銘柄が売られた。顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムは6%下落した。ソフトウエアのマイクロソフトとアップルも安い。建機のキャタピラーと工業製品・事務用品のスリーエム(3M)はともに4%下げた。
一方、好決算を発表した小売りのウォルマートとネットワーク機器のシスコシステムズが上昇。飲料のコカ・コーラや日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などディフェンシブ株の一角も買われた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。前日比407.376ポイント(2.9%)安の1万3716.719で終えた。半導体のエヌビディアが8%下げた。前日夕に四半期決算と合わせて開示した22年2~4月期の利益率が横ばいになるとの見通しが嫌気された。電気自動車のテスラも5%下げた。