Apple10~12月、利益20%増 半導体不足押しのけ最高益(写真=ロイター)
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN273HX0X20C22A1000000/
保存日: 2022/01/28 7:44
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2022年1月28日 7:05

半導体不足が響き、iPhoneは旺盛な需要に供給が追いついていない=ロイター

【シリコンバレー=白石武志】米アップルが27日発表した2021年10~12月期決算は売上高が前年同期比11%増の1239億4500万ドル(約14兆2000億円)、純利益は20%増の346億3000万ドルだった。半導体不足で供給面の制約を受けつつも主力のスマートフォン「iPhone」部門を伸ばし、売上高と純利益はそろって四半期ベースで過去最高を更新した。
1株当たりの利益は2ドル10セントとなり、事前の市場予想(1ドル89セント前後)を上回った。堅調な業績が好感され、27日の米国市場の時間外取引でアップル株は終値を上回って取引されている。

製品・サービス別の売上高は全体の6割近くを占めるiPhoneが9%増の716億2800万ドルとなり、事前の市場予想(678億ドル前後)を上回った。独自設計した半導体「M1」搭載モデルが好調なパソコン「Mac」の売上高は25%増の108億5200万ドルとなる一方、遠隔学習などの在宅需要が一服したタブレット端末「iPad」は14%減の72億4800万ドルだった。

地域別の売上高は香港と台湾を含む中華圏の伸びが大きく、21%増の257億8300万ドルだった。中国政府は高速通信規格「5G」の普及に力を入れており、iPhone新機種の販売に追い風となった。米州は11%増の514億9600万ドル、欧州は9%増の297億4900万ドルだった。
世界的な半導体不足はアップルの幅広い製品に影響しており、旺盛な需要に製品供給が追いついていない側面もある。27日夕からティム・クック最高経営責任者(CEO)らが開くアナリスト向けの電話会見では、22年1~3月期以降の見通しに関する発言に注目が集まっている。