音声で学ぶ22年の変更点 年金・住宅ローン控除は影響大
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1163K0R10C22A1000000/
保存日: 2022/01/13 8:08

ポッドキャスト「マネーのとびら」、今回のテーマは「今年の3大変更点」です。資産形成や税制など個人のマネーを巡っては毎年多くの制度変更があります。2022年に大きく変わるのは何か、どう対応すればいいのか、米国出身タレントのREINAさんと一緒に学んでいきましょう。解説は日本経済新聞の露口一郎デスクです。
今年の変更点のうち、既に1月1日から新制度が始まったものもあります。マイナンバーカードを取得した人に政府が最大5000円分のポイントを付与する「マイナポイント事業」の第2弾ですが、第1弾との違いは、健康保険証とのひも付けや公金受取口座の登録をすると、いずれも7500円分のポイントがもらえる点です。これは第1弾で既に5000円分のポイントを受け取った人も対象です。新規にカードを作った場合には最大で2万円分のポイントが受け取れるので、知らずにいるのはもったいない話です。
住宅ローン減税の仕組みにも大きな変更がありました。21年までは年末の住宅ローン残高の1%を所得税や住民税から差し引けましたが、22年からは0.7%に縮小します。さらに控除の対象となるローン残高の上限も見直しとなります。これにより昨年までは一般住宅で最大480万円の控除を受けられましたが、24~25年の入居だと最大でも140万円に減ってしまいます。マイホーム購入を考えているというREINAさんは「控除額だけでもかなりの違いですが、とはいえ税金に追い立てられて焦って買うのには抵抗がありますね」と話していました。

「年末年始は筋トレができるスマホアプリをダウンロードして腹筋を鍛えてました」というREINAさん

もう一つ、大きな制度変更が予定されているのは年金です。中でも注目は、4月に予定されている公的年金の受取時期の変更でしょう。公的年金の受取開始時期は60~70歳の幅で選べますが、4月からは60~75歳の幅で選べるようになります。受け取りを遅らせると年金額は1カ月ごとに0.7%増えます。75歳まで遅らせれば額面では84%も増えることになります。一方、受取開始時期を早めると年金額は1カ月ごとに0.5%減ることになり、60歳からの受け取りはこれまでは30%減となっていました。それが4月からは0.4%減に変わり、60歳からの受け取りでも24%減で済みます。繰り上げ受給をしても懐の痛み具合は少なくなるので、老後の働き方にも変化が出てくる可能性があります。
後半の人気コーナー「American Money Life」では、日米のテレビ番組の違いを探りました。米国では「アメリカン・アイドル」や「アメリカズ・ゴット・タレント」といったオーディション番組が人気で、出身者がスター街道を駆け上がることもあります。REINAさんによると、米国には幼いころから生徒が学校で特技を披露する場面があるそうです。「タレントショー」というもので、生徒が自由に登壇して歌や楽器、マジックなどを披露します。そうした幼少期からの経験がオーディション番組の盛り上がり、ひいてはアメリカン・ドリームをつかむための「チャレンジ姿勢」につながっているのかもしれません。
「REINAのマネーのとびら」は毎週木曜日(祝日の場合は水曜日)、日経電子版やAppleのPodcast、Spotify、Amazon Musicなどのプラットフォームで公開します。
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