米利上げ開始「3月にも」 セントルイス連銀総裁(写真=ロイター)
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0700K0X00C22A1000000/
保存日: 2022/01/07 7:58
2022年1月7日 5:56
セントルイス連銀のブラード総裁は「タカ派」の一人=ロイター
【ニューヨーク=斉藤雄太】米セントルイス連邦準備銀行のブラード総裁は6日の講演で、米連邦準備理事会(FRB)が「早ければ3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを始める可能性がある」と述べた。過熱するインフレの抑制に向け、利上げを急ぐ必要性を示した。複数の米メディアが報じた。
ブラード氏は金融引き締めに前向きな「タカ派」の一人とされ、2022年のFOMCで投票権を持つ。ゼロ金利政策を解除した後の追加利上げは「インフレの動向に応じて前倒しにも後ろ倒しにもなる」と語った。インフレ抑制のため、必要に応じてFRBの保有資産の縮小という政策手段を取り得るとの考えも示した。
FRBが5日公表した21年12月のFOMC議事要旨では、FRB内で利上げや保有資産圧縮という金融引き締めの検討が急ピッチで進んでいる様子が浮かんだ。ブラード氏の発言もこうした議論に沿った内容といえる。
講演では新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染者が米国で急増している点にも言及した。感染拡大が一服した南アフリカの事例も踏まえ、米国でも「今後数週間でピークに達し、その後は減少する」との見通しを示した。
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