NY円、横ばい 1ドル=114円05~15銭で終了 クリスマス前で動意乏しく
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZASM7IAA05_T21C21A2000000/
保存日: 2021/12/23 8:05

【NQNニューヨーク=横内理恵】22日のニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばいとなり、前日と同じ1ドル=114円05~15銭で取引を終えた。主要国の株式相場が続伸し、低リスク通貨とされる円の重荷となった。ただ、流動性の高いドルもユーロや英ポンドなどに対して売られたため、円の下値は堅かった。
米株式市場でダウ工業株30種平均が261ドル高で終え、欧州株も堅調だった。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染は拡大しているが、米食品医薬品局(FDA)が22日に製薬のファイザーが開発した飲み薬の緊急使用を承認し、過度の懸念が和らいだ。投資家が運用リスクを取りやすくなり、円売り・ドル買いを誘った。
ただ、売りの勢いは鈍く、円は下げ渋って終えた。投資家のリスク回避姿勢が後退し、ドルが欧州通貨やオーストラリアドル、カナダドルなどに対して売られたことが対ドルで円を支えた。クリスマス前で市場参加者が少なく、積極的に持ち高を傾ける動きも限られた。
この日の円の安値は114円37銭、高値は114円07銭だった。
円は対ユーロで3日続落し、前日比50銭円安・ユーロ高の1ユーロ=129円20~30銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで3日続伸し、前日比0.0035ドル高い1ユーロ=1.1320~30ドルで終えた。米欧の株高を受けて対主要通貨でのドル売りが優勢になり、ユーロにも買いが波及した。
ユーロの高値は1.1342ドル、安値は1.1298ドルだった。