中古マンション4114万円 6月最高更新 東京周辺が上昇
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC201AQ0Q1A720C2000000/
保存日: 2021/08/02 19:25
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東京カンテイ(東京・品川)がまとめた6月の中古マンション平均希望売り出し価格(70平方メートル換算)は、首都圏で4114万円と5月比70万円(1.7%)上昇した。2002年の調査開始以降の最高値を2カ月連続で更新した。神奈川県や千葉県、埼玉県の値上がりが顕著だった。新型コロナウイルス拡大を機に東京周辺部の物件の人気も加速している。
地域別では、東京都が5月比40万円(0.7%)高の5711万円で、12カ月連続で値上がりした。高騰が激しい都心部で上昇の余地が少なくなり、4月(1.6%高)や5月(0.9%高)よりは上昇幅が鈍化した。東京23区は6329万円と5月比23万円(0.4%)高。東京都心6区(千代田、中央、港、新宿、文京、渋谷)は9164万円で、5月より47万円(0.5%)値上がりした。緩やかな上昇基調が続くとみられる。

都内以上に値上がり基調が鮮明なのは、東京周辺部の地域だ。神奈川県は3096万円と5月に比べ85万円(2.8%)上昇した。千葉県は44万円(2%)高の2291万円、埼玉県は28万円(1.1%)高の2465万円だった。在宅時間が増えるコロナ禍で持ち家志向が高まる中、「高価格の都心物件を買えない人らが都内以外で探す流れが加速した」(東京カンテイの高橋雅之主任研究員)。
近畿圏は大阪府(2.1%高)などがけん引し、15万円(0.6%)高の2579万円と8カ月連続で上昇した。中部圏も27万円(1.3%)高の2073万円と5カ月連続で上昇した。