NY円、続落 1ドル=110円05~15銭、米長期金利の上昇で
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZASM7IAA05_V10C21A6000000/
保存日: 2021/06/15 8:16
【NQNニューヨーク=戸部実華】14日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前週末比45銭円安・ドル高の1ドル=110円05~15銭で取引を終えた。米長期金利が上昇し、日米金利差の縮小観測が後退して円売り・ドル買いが優勢だった。
前週に一時は1.42%に低下した米長期金利は14日、1.49%で終えた。14日は米経済指標の発表もなく新たな取引材料に欠くなか、米長期金利の低下一服を意識した円売り・ドル買いが入った。
15~16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える。会合後に発表する経済や政策金利見通し、米連邦準備理事会(FRB)議長会見などの内容を見極めたい市場関係者が多い。円売り一巡後は、持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。
円の安値は110円10銭、高値は109円73銭だった。
円は対ユーロで3営業日ぶりに反落し、前週末比60銭円安・ユーロ高の1ユーロ=133円35~45銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反発し、前週末比0.0010ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.2115~25ドルで取引を終えた。前週は欧州中央銀行(ECB)の金融緩和の長期化観測でユーロ安が進んだ反動で、ユーロ買い・ドル売りがやや優勢になった。ただ、米長期金利の上昇に加え、FOMCを控えた様子見ムードも強く、ユーロの上値は限られた。
ユーロの高値は1.2131ドル、安値は1.2112ドルだった。