NYダウ反落321ドル安 株譲渡益への増税報道で売り(写真=ロイター)
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN22EXK0S1A420C2000000/
保存日: 2021/04/23 7:40
2021年4月23日 4:42
【ニューヨーク=後藤達也】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比321ドル安の3万3815ドルで終えた。バイデン政権が富裕層を対象に株式譲渡益(キャピタルゲイン)への課税を従来の約2倍に引き上げる考えだと複数の米メディアが報じ、株の売りが強まった。
ダウ平均の下落幅は3月4日以来の大きさで、一時は400ドル以上値下がりした。IT(情報技術)や小売り、金融など幅広い銘柄が値下がりした。ダウ平均はこれまで、経済対策や経済再開への期待から上昇を続け、16日に3万4200ドルと史上最高値を付けていた。
米ブルームバーグ通信などによると、所得が100万ドル(約1億800万円)以上の国民に対し、キャピタルゲイン課税を現状の20%から39.6%へ引き上げる方針だ。実現すれば富裕層の株式投資への魅力が薄れるほか、含み益のある保有株を増税前に売る動きにつながる可能性もある。
バイデン政権は教育や医療・介護分野のインフラ投資計画「アメリカン・ファミリープラン」を検討している。28日のバイデン大統領の施政方針演説にあわせ、計画の概要も公表する見通しだ。3月に発表したインフラ投資などを含めると、総額で4兆ドル規模に達するとみられている。その財源に富裕層や企業への増税を充てることで、格差是正につなげるねらいがある。
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• 別の視点トマピケティはr>gというシンプルな数式で長期的には「持てるものはより豊かになる」ことを示しました。rは資本から生み出される年間収益率で、gは所得や産出の年間増加率です。アメリカの実態は、貧困層から富裕層に移動することがその他の多くの先進国よりも難しく、徐々に格差が固定化しつつあります。一方で、国民の7割近くは努力すれば夢は叶うと考えていて、あるべき姿と実態の差が大きく開いています。努力すれば夢は叶うという考えは、裏を返すと夢が叶っていない人は努力していない人だという烙印を押します。今のアメリカのリーダーにはこの矛盾と人々の怒りをどう受け止め対処するかが問われているのだと思います。
2021年4月23日 7:32 (2021年4月23日 7:33更新)