中国製EV、1台50万円の格安車 テスラ対抗モデルも
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB193X60Z10C21A4000000/
保存日:2021/4/19 11:41 [有料会員限定]

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【上海=川上尚志】トヨタ自動車は19日、上海国際自動車ショーで、2025年までに新型車9車種を含む15車種の電気自動車(EV)を販売すると発表した。EVの新ブランド「TOYOTA bZ(トヨタ ビーズィー)」を立ちあげ、第1弾としてSUBARU(スバル)と共同開発した多目的スポーツ車(SUV)を22年半ばまでに投入する。

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トヨタは25年までにラインアップする15車種のEVのうち7車種を、新ブランド「TOYOTA bZ」とする。新ブランドではスバルに加え、中国EV大手の比亜迪(BYD)やダイハツ工業、スズキとも共同で開発する。トヨタはこれまで、20年代前半までに世界で10車種以上のEVを発売する計画を示しており、これを具体化した形だ。

第1弾の「TOYOTA bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」はスバルとの共同開発で、複数の車種で部品や設計を共通化して開発効率を高めるトヨタの設計手法「e-TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」を初導入したEVになる。

同日、前田昌彦CTO(最高技術責任者)は「EV専用プラットホーム(車台)を開発し、様々な大きさやスタイルのバリエーションに対応する」と動画で強調した。

トヨタは中国で20年、EVのSUV「C-HR」や「イゾア」、高級車レクサスでは初のEVとなる「UX300e」を発売した。トヨタは30年にはEVとFCV(燃料電池車)の合計販売台数を約100万台に増やす計画だが、20年のEVの世界販売台数は約3300台と世界大手と比べて大きく遅れている。

上海国際モーターショーに出展したトヨタの記者発表会=19日(共同)