NY債券、長期債続落 10年債利回り1.64% FOMC後に買い強まる
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZASH7IAA06_Y1A310C2000000/
保存日: 2021/03/18 8:44

2021/3/18 6:30 (2021/3/18 7:53 更新) [有料会員限定]

【NQNニューヨーク=張間正義】17日のニューヨーク債券市場で長期債相場は続落した。長期金利の指標である表面利率1.125%の10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は安い)1.64%で終えた。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ前倒し観測から債券には売りが先行した。午後に2023年末までゼロ金利政策を続ける見通しが発表されると買いが優勢となり、長期金利は上げ幅を縮小した。

23年中に利上げを始めるとの予想が示されるとの観測から、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に先回りの債券売りが出た。午前中に長期金利は一時、1.68%と20年2月以来の水準に上昇した。

FOMCの結果発表後には債券買いが優勢となった。FRBは政策金利のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.00~0.25%で据え置いた。米国債や不動産ローン担保証券の買い入れも従来通り続ける方針を示した。

委員らが示した政策金利予想(ドットチャート)では、従来予想通り23年末までゼロ金利政策を続ける。結果発表を受け債券買いが強まり、長期金利は前日比横ばいの1.62%まで上げ幅を縮小する場面があった。