米Tesla、マスクCEOに新たな肩書 「テクノキング」(写真=ロイター)
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1602B0W1A310C2000000/
保存日: 2021/03/16 8:44

2021/3/16 6:27 (2021/3/16 6:35 更新)

テスラは15日付でマスクCEOの肩書を「テクノキング」に変更したと発表した=ロイター

【シリコンバレー=白石武志】米電気自動車(EV)メーカーのテスラは15日、同日付でイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の肩書を「テクノキング・オブ・テスラ(Technoking of Tesla)」に変更したと発表した。最高経営責任者(CEO)の地位は維持するとしている。EVや自動運転などの本業に加え、暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン(分散型台帳)など先端技術全般への関与を強める考えとみられる。

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テスラが米証券当局に15日付で提出した開示資料で明らかにした。最高財務責任者(CFO)を務めるザック・カークホーン氏の肩書も同日付で「マスター・オブ・コイン(Master of Coin)」に変更した。同氏についても従来のCFOの地位は維持するとしている。両者の新たな肩書の意味や変更の狙いについて、テスラからのコメントは得られていない。

過去には仮想通貨への否定的な見方を示すこともあったマスク氏だが、2021年に入ってからは支持を公言するようになっている。テスラは2月8日に15億㌦(約1600億円)分のビットコインを購入したと明らかにして話題を集めた。将来的には同社製品のビットコイン支払いにも対応するとしている。

マスク氏は仮想通貨の基盤技術になっているブロックチェーンを使って、デジタルアートなどが世界に1つしかないことを保証するノンファンジブルトークン(NFT、代替不可能なトークン)への関心も強めている。同氏は3月15日付のツイッターへの投稿でNFTをテーマにした曲をつくり、NFTとして売り出す考えも示した。