新NISA成長投資枠、20年リターン上位は? 投信ランキング – 日本経済新聞
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL140UP0U4A510C2000000/
保存日: 2024/06/13 8:19
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20年以上運用実績のある投資信託のうち、どのタイプが超長期で好成績を上げているか。2024年1月から始まった新NISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠で購入できるファンドに対象を絞り、同4月末時点の20年リターン(分配金再投資ベース)をランキングしてみた。

上位10ファンドを見ると、主に米国株式でアクティブ(積極)運用するファンドが大半を占めた。過去20年間にわたり、世界の主要な資産の中でも米国株式の伸びが突出していたことが背景にある。IT(情報技術)産業などの発展が米国株式ファンドのパフォーマンスに貢献した。
首位はゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの「netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」(通称:ネットウィン)で、20年リターンは1225.4%だった。同ファンドは主にテクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業の株式に投資する。7位には為替の変動リスクを回避(ヘッジ)しながら運用するAコースもランクインした。
2位は野村アセットマネジメントが運用する「米国NASDAQオープンBコース」の1152.7%。5位と6位にもハイテク企業が多い米ナスダック市場の上場銘柄へ投資するファンドが入った。
3位にはフィデリティ投信の「フィデリティ・米国優良株・ファンド」、8位には明治安田アセットマネジメントの「明治安田アメリカ株式ファンド<愛称:グレートイーグル>」がランクインした。
これらの米国株式ファンドを含め、今回のランキングの上位10ファンドはすべてアクティブ型だった。新NISAでは米国や世界の株価指数との連動を目指すインデックス型(指数連動型)が人気を集めているが、過去20年の運用成績ではアクティブ型の健闘が目立った。必ずしも将来そのままのパフォーマンスが保証されるわけではないが、実績のあるアクティブ型に目を向けてみるのも一手だ。
(QUICK資産運用研究所 笹倉友香子)