NVIDIA時価総額275兆円 アルファベット超え、世界4位 – 日本経済新聞
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1507D0V10C24A2000000/
保存日: 2024/02/15 8:05
エヌビディアは生成AIブームで時価総額が急拡大している=ロイター
【シリコンバレー=清水孝輔】米エヌビディアの時価総額が14日、米グーグルの親会社アルファベットを抜いて世界の時価総額ランキングで4位となった。13日には終値で米アマゾン・ドット・コムの時価総額も上回っており、生成AI(人工知能)の戦略が株式市場での評価を大きく左右する構図が鮮明になっている。
エヌビディアの株価は14日の終値で前日比約2.5%上昇し、時価総額は約1兆8300億ドル(約275兆円)に達した。アルファベットの約1兆8200億ドルを上回った。アマゾンは1兆7800億ドルで、3社が並んだ水準で推移している。
エヌビディアの時価総額は米国企業としては米マイクロソフト、米アップル(約2兆8000億ドル)に次ぐ3位だ。世界ではサウジアラビアの国有石油会社サウジアラムコ(約2兆1000億ドル)に次ぐ4位で、同社の水準にも近づいている。
エヌビディアは12日には時価総額で一時的にアマゾンを抜き、翌日には終値でもアマゾンを上回った。わずか3日でアマゾンとアルファベットという巨大IT(情報技術)企業2社の時価総額を相次ぎ超えた。
エヌビディアの時価総額は1年前に比べて3倍超に増えた。同社は生成AIの学習や動作向けにデータセンターで使う画像処理半導体(GPU)をほぼ独占的に手がけている。テクノロジー大手がAI向け半導体に投資することで、同社の業績が急拡大している。
多くのテック企業にとって生成AIは投資が先行している。アルファベットやアマゾンはクラウドを通じたAI提供を拡充するが、収益貢献が本格化するのはこれからだ。その中でエヌビディアは業績への効果が明確で、時価総額の伸び率が高い。
対話型AI「Chat(チャット)GPT」を手がける米オープンAIと資本・業務提携するマイクロソフトは1月に約2年ぶりに時価総額で米アップルを上回り、足元でも世界首位となっている。生成AIの戦略はテック大手の株式市場での評価を変える材料になっている。
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