消える米利上げ観測、緩む物価警戒 NYダウ一時500ドル高 – 日本経済新聞
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN14DTR0U3A111C2000000/
保存日: 2023/11/15 7:53
2023年11月15日 5:39 [会員限定記事]
【ニューヨーク=斉藤雄太】金融市場で米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測がいよいよ無くなろうとしている。10月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが事前予想を下回り、先物市場が見込む利上げ確率は一時0%になった。過度な引き締め懸念が薄れ、米株相場の上げ幅は一時500ドルを超えた。ただ、サービス分野では根強いインフレ圧力も残り、市場の楽観論は危うさもはらむ。
14日は朝方のCPI発表を受け、米…
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• ひとこと解説米10月消費者物価指数(CPI)では予想比下振れの数字がきれいに並んだ。「美しい」とでも形容できそうな、インフレ率鈍化基調の持続を示す内容である。住居費下落を示す民間統計、雇用統計における時間当たり賃金の伸び鈍化などから考えて、カギを握るサービス分野の物価上昇率(10月時点で前年同月比+5.1%)は、この先さらにプラス幅を縮小していくと見込まれる。ただし、月ごとにさまざまな要因が関与してくることから、その道筋が直線状のものになるとは限らない。また、物価の伸びが鈍化するペースが期待されるよりも鈍いことも考えられる。このため、FRB当局者は追加利上げの可能性は排除せずに、様子見を続けるだろう。
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