「天の眼は見てる」凄みある李克強・中国首相最後の挨拶 – 日本経済新聞
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK060M40W3A300C2000000/
保存日: 2023/10/27 19:01

新たな中国国務院総理(首相)が誕生する今回の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕する直前、ものすごい勢いで中国内外に拡散した「問題映像」がある。国営中国中央テレビは、現時点でその重要場面を放送していない。いや、できないのだ。
それは、退任する首相、李克強(リー・クォーチャン、67)が、国務院弁公室を中心とする政府幹部ら800人に別れを告げる挨拶の言葉だ。そのなかに、解釈次第では共産党総書…
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• ひとこと解説習近平体制3期目が確立し、数年前から始めた共同富裕やデータ管理・民間企業・金融機関に対する規制強化で中国はどうなっていくのだろうか。中国の成長率が1%高まると他の国の経済成長率を0.3%引き上げるとの試算をIMFは示している。人の移動が自由化され、中国人観光客に訪問してもらい観光業を発展させたい国は日本を含め多い。一方で、昨年末のゼロコロナ政策への市民の反発、最近の高齢者による医療給付の削減に対する抗議活動など、すこしずつ市民の不満が表面化しつつある。日本よりも医療年金保険が整備されていない中国で高齢化社会をどう支えるのか、どう経済成長率を維持し質の高い雇用を維持していくのか注視しています。

2023年3月8日 11:49 (2023年3月8日 12:09更新)

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経済や安全保障面で米国の一極支配を打破しようとする中国の習近平政権の中枢で何が起きているのか。習国家主席による腐敗撲滅政策の狙いなどを的確に報じ、「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞した中沢克二・日本経済新聞編集委員(元中国総局長)が深掘りする。
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