米国株、ダウ反発し528ドル高 景気敏感株に買い ナスダックも反発
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZASB7IAA05_T11C22A2000000/
保存日: 2022/12/13 7:48
2022年12月13日 6:15
【NQNニューヨーク=川内資子】12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前週末比528ドル58セント(1.6%)高の3万4005ドル04セントで終えた。前週に953ドル下げており、13日の11月の米消費者物価指数(CPI)や14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表といった重要日程を控えて、景気敏感株などに持ち高調整目的の買いが入った。引けにかけて上げ幅を広げ、この日の高値で終えた。
CPIはインフレ圧力の鈍化を示すかどうかが注目されている。FOMCでは利上げ幅が従来の0.75%から0.50%に縮小される見込みだが、参加者が示す来年の政策金利の見通しがどこまで引き上げられるかが焦点となる。会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見と併せ、内容を確認したい投資家が多い。「重要イベントが想定内の結果になれば、年末にかけて相場が上昇するとの期待が根強い」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との声があった。
このところ売られていた景気敏感株が買い直された。アナリストが目標株価を引き上げた航空機のボーイングが上昇、建機のキャタピラーも高い。クレジットカードのビザや同業のアメリカン・エキスプレスなど消費関連株も買われた。スマートフォンのアップルなどハイテク株も上げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発し、前週末比139.121ポイント(1.3%)高の1万1143.738で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムが上昇し、エヌビディアなど半導体株も総じて高い。