中国「製造強国」へ難路 もろ刃の統制、市場見透かす
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM182L40Y2A011C2000000/
保存日: 2022/10/24 8:07
米国に対抗して「製造強国」を目指す習近平(シー・ジンピン)総書記が打ち出した政策が自縄自縛に陥っている。強すぎる習指導部の力が逆に自由競争やイノベーション(技術革新)を阻害しかねないほか、製品市場やサプライチェーン(供給網)の分断も招き、製造強国への道を妨げるもろ刃の剣となる。
「製造強国を建設する」。16日に開幕した共産党大会で習氏は国民をこう鼓舞した。実際に製造強国化は着々と進んでいる。中国…
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• ひとこと解説製造強国を目指すのは、意欲、夢の話。それを実現するには、資本だけでなく、人材とダイバーシティのイノベーション環境が必要である。優れた人材がそろっても、みんなが金になる成果を実現しようとすると、真の製造強国になれない。また、イノベーションを主導するのは政府ではなく、企業や研究者などである。政府は武器の開発を主導できるが、その技術は政府主導で開発されたものではない。たとえば、砲弾やミサイルの製造に使われる計測器技術は民間で生まれたもの。したがって、何を目指すかも重要かもしれないが、具体的にどういう政策を取るかをみるべき
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