ESG投資、描けぬ脱中国の道筋 国家リスクに漂う無力感
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB082B10Y2A700C2000000/
保存日: 2022/09/01 8:10
ロシアのウクライナ侵攻を機にESG(環境・社会・統治)投資が揺らいでいる。国家リスクに新たに直面し、持続可能な社会の土台となる平和が脅かされる。エネルギー不足で石油・石炭関連の投資を増やすなど、脱炭素を掲げる理念と実態の乖離(かいり)も広がる。新冷戦下でESGマネーはどこに向かうのか。変容する姿を追う。
7月中旬、ESGの源流である社会的責任投資(SRI)を手掛ける米ゼビン・アセット・マネジメン…
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• 別の視点記事は「強権国家からESGマネーは離脱できるのか」と問いかけています。「離脱する必要はない」が答えです。なぜなら、ESGは投資撤退を必ずしも意味しないからです。ESG投資の要諦は、環境や社会の要因を企業や国の評価に取り入れ、リスク管理に役立てることにあります。この一線さえ守れば、ESG投資家が中国の国債や株式に資金を投じることに違和感はありません。 環境や社会リスクを証券分析に織り込み価格付けをするのですから、ESG格付けが低い中国国債の利回りが高いのは当たり前。リスクが高いので売られている(利回りは上昇)のではないでしょうか。売られ過ぎとみるESG投資家がいても不思議とは思いません。
2022年8月31日 22:33 (2022年8月31日 22:35更新)
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あらゆる企業が関わるESG(環境・社会・企業統治)投資。温暖化ガスの排出削減や労働環境の改善など、大きな成果を上げると同時に、急速に普及したことで経済にひずみを生み出しています。ESG投資がもたらす光と影を追いました。
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