トリドールが一時6%高 「まん延防止」解除で注目
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB178NA0X10C22A3000000/
保存日: 2022/03/18 8:09
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17日の東京株式市場でトリドールホールディングス株が3日続伸し、一時前日比134円(6%)高の2393円をつけた。新型コロナウイルスの感染拡大が峠を越え、21日で「まん延防止等重点措置」が東京などで解除される見通しとなり、経済再開関連銘柄の一角として注目されていた。大和証券が16日付で足元の水準を上回る目標株価で調査を開始したことも材料となり、個人を中心に多くの買いが集まった。
大和証券の担当アナリストの五十嵐竣氏は16日付のリポートで「丸亀製麺事業は継続的な値上げ等により高い収益性を維持」と指摘。投資判断を5段階で上から2番目の「アウトパフォーム」、目標株価を2700円に設定して新規の調査対象とした。
トリドールは香港や米国など海外にも展開している。フィスコの小林大純氏は「ウクライナ情勢に関連した中国景気の悪化懸念も薄れており、買い戻しが入った」と指摘する。
予想PER(株価収益率)は38倍台と、同じ外食の吉野家ホールディングス(21倍台)などと比べて高い。ただ、大和の五十嵐氏は「来期以降は丸亀製麺事業の既存店回復および収益性維持と、『雲南ヌードル』を中心とする海外の積極出店により事業利益ベースで2桁増益が継続する」とみていた。