投信分配金、11月は引き上げが15本増の33本
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOMH130WH0T11C21A2000000/
保存日: 2021/12/17 7:57

国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETFを除く)のうち毎月分配型ファンドで、11月に分配金を引き上げたファンドは前月から15本増えて33本だった。増額が33本まで増えるのは少なくとも直近の3年間では初めてで、6月の28本以来の高水準となった。投資対象の資産別でみると、先進国株式型が18本で最も多く、次いでバランス型が5本、海外不動産投資信託(REIT)型が4本だった。

このうち純資産総額(残高)が最も多かったのは、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」だった。毎月決算(原則15日)を行い、決算期末の前営業日の基準価格に応じて支払う分配金を決める予想分配金提示型。11月の決算では基準価格が1万2000円台に水準を切り上げたことを受けて、1万口あたりの分配金を200円から300円に引き上げた。
残高が2番目に多い「NWQフレキシブル・インカムファンド 為替ヘッジなし(毎月決算型)」は、年2回(5月、11月)値上がり益を積極的に分配するボーナス分配型。
一方、分配金を引き下げたファンドは前月から3本減って35本だった。分配金を減額したファンドのうち、残高上位2本は、三井住友DSアセットマネジメントが運用する「グローバルAIファンド」シリーズ4本のうち予想分配金提示型の2本だった。

(QUICK資産運用研究所 竹川睦)