エルサルバドル、「ビットコイン都市」建設を表明(写真=ロイター)
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN214B30R21C21A1000000/
保存日: 2021/11/22 7:59
【米州総局=清水孝輔】中米エルサルバドルのブケレ大統領は20日、戦略都市「ビットコインシティ」を建設する計画を明らかにした。2022年に10億ドル(約1140億円)分の暗号資産(仮想通貨)ビットコインに裏付けられた10年債を発行し、建設費をまかなう方針だ。消費税以外の税金を免除し、企業の投資を呼びかける。
ブケレ氏はエルサルバドル東部ラ・ウニオンにビットコインシティを作る方針だ。空港や居住スペース、商業施設などを建設する。ビットコインのデザインを模した商業施設が上空から見えるようにする計画だという。10年債で調達する10億ドルの半分はビットコインの購入に充てる。その後も新たな債権を発行していく方針だ。
エルサルバドルは9月にビットコインを法定通貨に採用した。多くの人が金融システムにアクセスできるようにして米国で働く親族からの送金を促している。ただ直後から政府が設けた電子財布(ウォレット)やATMでシステム関連の不備が発生。ブケレ氏は国民からの人気が高いが、ビットコインの導入を巡っては反政府デモなど反発も起きている。
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