NYダウ反発、54ドル高 米小売売上高を好感
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN00001_X11C21A1000000/
保存日: 2021/11/17 8:09
2021年11月17日 5:15
【NQNニューヨーク=張間正義】16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比54ドル77セント(0.2%)高の3万6142ドル22セントで終えた。朝方発表の10月の米小売売上高が市場予想を上回り、消費が景気回復を後押しするとの見方につながった。同日発表の2021年8~10月期決算が市場予想を上回る増収増益だったホームセンターのホーム・デポが大幅高となったのもダウ平均を押し上げた。
小売売上高は前月比1.7%増と市場予想(1.5%増)以上に伸びた。消費関連に買いが広がり、スポーツ用品のナイキや映画・娯楽のウォルト・ディズニーが高い。ホーム・デポは6%上昇し、1銘柄でダウ平均を約140ドル押し上げた。ダウ平均の構成銘柄以外でもホームセンターのロウズやディスカウントストアのターゲットなど幅広い小売株が買われた。
ゴールドマン・サックスは16日、S&P500種株価指数が22年末時点で5100まで上昇するとのリポートを公表した。16日終値を8%上回る。企業業績の伸びに加え、名目金利から期待インフレ率を引いた実質金利のマイナスが続き、株式に資金が流れやすい状況が続くと説明した。
ダウ平均は上値が重くなる場面もあった。前日に大幅に上昇した航空機のボーイングが売られ、指数の重荷となった。小売りの中でも、減益の四半期決算が嫌気されたウォルマートは下落した。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、前日比120.009ポイント(0.8%)高の1万5973.855で終えた。スマートフォンのアップルなど主力ハイテク株が買われた。ソフトウエアのマイクロソフトは上場来高値を更新した。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やクアルコムなど半導体関連株の一角も上昇した。