Google、出社再開を再延期 22年1月まで在宅認める
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN31EOL0R30C21A8000000/
保存日: 2021/09/01 8:11
グーグル本社ではマスクの着用やワクチン接種を訴えている(米カリフォルニア州マウンテンビュー市)
【シリコンバレー=奥平和行】米グーグルは31日、社員に出社の再開を求める時期を2022年1月に再び延期すると明らかにした。当初は9月としていた再開時期を10月に延期していた。感染力の強いインド型(デルタ型)など新型コロナウイルスの流行が続いており、企業活動の本格的な再開が遅れている。
スンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)が社員に電子メールで通知した。1月10日までは全社で在宅主体の勤務体制を認め、それ以降は地域の実情に応じて決めるとしている。新型コロナで負荷が高まっている社員の心身の健康に配慮し、10月22日と12月17日を休業日にする。
米IT(情報技術)大手は新型コロナの感染拡大を受けていち早く在宅勤務に移行した。多くの社員が在宅の利点を感じる一方で「オフィスでの社員の協業が重要」といった意見もあり、出社と在宅を組み合わせた新たな働き方を導入する準備を進めてきた経緯がある。
グーグルは社員の約6割が週3日程度の出社を原則とする「ハイブリッド型」に移行する一方、約2割は現在とは異なるオフィスでハイブリッド型を選択し、残りは完全在宅を続けるとの見通しを示している。今回の再延期により、新たな働き方の導入が遅れることになる。
再開延期は他社でも広がっている。米アマゾン・ドット・コムは8月初め、9月初旬としていた出社再開の時期を22年1月に延期した。米メディアによると米アップルは8月中旬、22年1月までオフィスを再開しない方針を社員に伝えた。従来は10月にも再開する予定だった。再開後は社員に少なくとも週3日の出社を義務づける方針で、実施の1カ月前に予告する。