1~3月の米住宅価格、12.6%上昇 伸び率過去最大(写真=ロイター)
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN25DEO0V20C21A5000000/
保存日: 2021/05/26 8:23
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「売り家」の広告を掲げる住宅(米ワシントン州)=ロイター
【ワシントン=長沼亜紀】米連邦住宅金融庁(FHFA)が25日発表した1~3月期の全米住宅価格指数(季節調整済み)は前年同期比で12.6%上昇した。伸び率は前期(10.9%)に続き、過去最大を更新した。前期比では3.5%の上昇で、こちらは前期(3.9%)に比べやや緩やかになった。
すべての州で前年同期比の価格が上昇し、43州で2桁の伸びとなった。特に西海岸からの移住が進んでいる山岳部のアイダホ州(23.7%)、ユタ州(19.2%)、アリゾナ州(17.4%)の値上がりが著しかった。
歴史的低水準の住宅ローン金利と、新型コロナウイルス危機を受けての住み替え増加で、住宅需要は極めて強い。しかし物件は不足しており、需要と供給のバランスが崩れ、価格の高騰が続いている。
建設業者は新築住宅の建設を急いでいるが、木材などの資材の値上がりに、技能を備えた労働力の不足も重なり、供給増は容易ではない。FHFAは「需要がさらに増える春を迎えるため、当面は価格高騰が続く」との見方を示した。
3月単月では前月比1.4%、前年同月比13.9%それぞれ値上がりした。