アルファベット純利益2.6倍 1~3月期、ネット広告が好調
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2801X0Y1A420C2000000/
保存日:2021/4/28 5:56
米グーグルが広告事業などの拠点を置く社屋(米ニューヨーク市)
【シリコンバレー=奥平和行】米グーグルの持ち株会社、米アルファベットが27日に発表した2021年1~3月期決算は、売上高が前年同期比34%増の553億1400万ドル(約6兆200億円)、純利益が2.6倍の179億3000万ドルだった。主力のインターネット広告事業が好調に推移し、純利益が四半期ベースで過去最高を更新した。
1株利益は26.29ドル(前年同期は9.87ドル)だった。売上高、1株利益ともに市場予想を上回り、27日の米株式市場の時間外取引で株価は一時、同日終値より4%超上昇した。
主力のネット広告事業の売上高は前年同期比32%増の446億8400万ドルに増えた。このうち動画共有サイト「ユーチューブ」の広告は49%増の60億500万ドルだった。同日の声明でルース・ポラット最高財務責任者(CFO)は「消費者がオンラインサービスを使う時間が長くなり、幅広い業種で広告出稿が増えた」と説明した。
強化を進めているクラウドコンピューティング事業の売上高は前年同期比46%増の40億4700万ドルだった。営業損益は9億7400万ドルの赤字となり、赤字幅が縮小した。全社でも新型コロナウイルスの影響により一般管理費が減ったほか販売・マーケティング費も前年並みにとどまり、利益を押し上げた。