NYダウ続落3ドル安 ハイテク株に売り
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ソース: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN00001_V20C21A3000000/
保存日: 2021/3/25 5:24 (2021/3/25 5:57 更新)

【NQNニューヨーク=戸部実華】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続落し、前日比3ドル09セント安の3万2420ドル06セントで終えた。欧州景気への懸念で前日に売りが広がった景気敏感株に見直し買いが入り、ダウ平均は大半の時間帯でプラス圏で推移した。ただ、ハイテク株への売りが次第に強まり、取引終了間際に下げに転じた。

米国ではコロナワクチンの接種拡大や、追加経済対策による個人消費の押し上げへの期待が根強い。24日は資本財や消費関連などを中心に買いが戻った。前日に売りが目立った化学のダウや機械のハネウェル・インターナショナルが2%高となった。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスや建機のキャタピラーも高い。米原油先物相場が大幅に上昇したのを受け、石油のシェブロンは3%高で終えた。

ダウ平均は上げ幅を364ドルに広げる場面があったが、その後は伸び悩んだ。ハイテクなどグロース(成長)株に売り圧力が強まり、相場の重荷となった。顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムは3%安、スマートフォンのアップルは2%安で終えた。

前日夕に米国の新工場建設を発表した半導体のインテルは、投資負担が利益を圧迫するとの見方から2%安で終えた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は大幅続落し、前日比265.807ポイント(2.0%)安の1万2961.890で終えた。主力株では交流サイトのフェイスブックが3%安、ネット通販のアマゾン・ドット・コムが2%安となった。電気自動車のテスラは5%安で終えた。インテル株が下げ幅を広げるにつれ、他の半導体株にも売りが広がった。